HRTはこわくない
女性ホルモン補充療法による治療効果の高さは、前段でも述べた通りだが、ホルモン薬を使うことに抵抗感をもつ人がいるのも事実なようだ。その辺について、野末医師はこう語る。
「クリニックに来院された方で、漢方治療が受けたくて外国からわざわざ帰って来たという人もいました。外国ではホルモン補充療法が常識的に行われているのに、それを拒否しているわけです。
これはピルを使いたくないっていう人が多いのと同じで、十分な説明がないために正しく理解していないのだと思います。そのせいでホルモンは何となく異物で、自分にとって使うと体に悪いとか、毒を使っている感覚を持ってしまうんですね」。
このように、一般に『ホルモン補充療法がこわい』といわれるのには、原因と考えられる事実も過去にあったという。
「女性ホルモン補充療法というのは、欧米では30年以上も前から実践されていて、当時は卵胞ホルモンだけを単独で用いてたんです。