頭痛に吐き気を伴うようになった 脳腫瘍
こんな例があります。Kさんは三十代後半の銀行マン。数力月くらい前から、頭の痛みというより、重い感じを覚えるようになりました。
銀行は今、バブルのつけの不良債権の処理などでたいへんな時期です。Kさんも連日残業が続き、その過労のせいだろうと考えていました。しかし、市販の鎮痛剤を飲んでみても重い痛みがとれません。そして、仕事にも支障が出はじめたある日、昼食から戻ると吐き気に襲われ、食べたものを全部吐いてしまいました。
それからは、しょっちゅう頭痛とともに吐き気に襲われるようになり、仕事が手につかなくなってしまったのです。上司や家族が見ても心配するほどなので、さすがにKさんも自分の症状が尋常でないのを悟り、病院の門をくぐりました。
検査の結果は脳腫瘍(のうしゅよう)。それもかなりの大きさで、きわめて危険な位置とのことで「あと半月遅かったら、手遅れでしたね。しかし、正直いって、腫瘍の場所が場所だけに手術はかなり難しいものになりそうです」と、担当医に言われました。