糖尿病
糖尿病のサインが肌に出ることがあります。代謝が悪くなって皮膚がカサカサしたり、全身がかゆくなったり、湿疹(しっしん)やおでき、吹き出物ができたりするのです。
「いい年して、ニキビをこしらえちゃってね」
という中年の人がいたら、それは青春のシンボルではなく、糖尿病という成人病のサインと考えたほうがいいかもしれません。とくに、そうしたできものが治りにくく、掻(か)いたあと化膿(かのう)したら、症状がかなり進行していると考えていいでしょう。
実は、こうした症状は糖尿病単独のものでなく、正確には、高血糖が引き起こす合併症によるものです。
たとえば、眼底の網膜にたくさん走っている細い血管が破裂し、眼底出血が起きます。網膜は光を感じる大切な部分ですから、ここに出血を繰り返すと、目がかすみ、視力が低下して、やがて失明にいたることもあるのです。また、腎臓の血管が高血糖にむしばまれると、腎臓が機能しなくなって人工透折(じんこうとうせき)が必要となる場合もあります。