肝臓ガン
「酒は世界でいちばんおいしい毒だ」
といった先人がいますが、その“毒”に接する機会がきわめて多いのがサラリーマンの方々です。接する機会が多ければ、耳学問も多く、
「飲みすぎると心配なのは脂肪肝(しぼうかん)だな」
「ガンマGTPの数値がはね上がってね、少し控えないと……」
など、お酒の害や肝臓病のシグナルについての知識は、みなさん大変くわしいようです。たしかに、肝臓が弱ると、体がおそろしくだるくなるとかひどく疲れやすい、むくみが出て目が黄色く濁る、手のひらが赤くなるなどの症状が現われます。
では、肝臓ガンが他のガンと異なる点をご存じでしょうか。それは、肝臓ガンは肝硬変との合併症であることが大半で、単独でガンになることは非常に少ないということです。
つまり、肝臓ガンのほとんどが、ウィルスによる慢性肝炎から肝硬変、そして肝臓ガンというコースをたどっているのです。もしくは、酒の過剰摂取から肝硬変を引き起こし、それが肝臓ガンヘ進むというプロセスを経るのです。