肝臓病
現代人の肝臓は昔の人と比べて一・五倍くらい大きくなっているといわれます。これは労働性肥大と呼ばれ、肝臓にかける負担や労働量が昔にくらべて増大しているため、それに応じて肝臓自体も大きくなってしまったというものです。
それほど私たちは、毎日肝臓に過酷な労働を強い、ときには痛めつけています。しかし、肝臓は“沈黙の臓器”ともいわれるように、よほど悪くならない限りは悲鳴を上げません。悲鳴を上げたとき、すなわちなんらかの症状が出たときは、相当機能が弱っていると考えてよいでしょう。それだけに、どんな小さなシグナルも見逃さず、適切な処置をほどこすことが大切なのです。
肝臓が弱ってくると、初期のころには疲れやすい、体がだるいなどの症状が現われます。疲れやだるさくらいなら誰にでも起こることで、肝臓病特有の症状とはいえませんが、一晩ぐっすり眠ってもとれない疲労感や、身の置きどころもないとてつもないだるさ、全身の倦怠感(けんたいかん)が肝臓病の特徴です。