白血病 紫斑病 脳卒中
「オレはのぼせ性でね、いい年してちょっとみっともないよ」
働きざかりのビジネスマンが会社で鼻血を出してしまい、鼻にティッシュを詰めながら照れくさそうにいいわけをしています。
「うらやましいねえ。若い証拠だよ。血が余っているということは精力も余ってるってことだから」
と同僚がからかいます。
鼻血が強精のあかし、というのはかなり一般的に流布(るふ)されている俗説ですが、これはまったく根拠のないことです。
鼻の入り口のところには、キーゼルバッハと呼ばれる毛細血管が集中する場所があって、何かにぶつけたり、いじりすぎたりすると、ここが切れてしまい出血することがあります。なかには朝、顔をものすごい勢いで洗ったために小指の先を鼻の穴に突っこんでしまって鼻血をポタポタ……という人もいるようです。
このように、鼻の粘膜を傷つけて出血する鼻血はとくに心配ありませんが、外部からの刺激もなく、たとえば洗顔のときに顔を下に向けただけで鼻血が出たなどといったケースは大病の予兆であることもあります。