甲状腺機能亢進症・低下症
別に太ったわけでもないのに、ワイシャツの首回りが妙にきつくなったということはありませんか。もし、あるとすれば、これはのど仏のあたりが膨(ふく)らんで盛り上がってきたのが原因となっていることが多いようです。といっても、のど仏自体は骨ですからそれが大きく膨らむことはありません。のど仏の腫(は)れと思えるのは、のど仏の両側にある甲状腺が腫れているからです。
甲状腺の腫れでもっとも多い病気は、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)やバセドウ病です。甲状腺から分泌されるホルモンが過剰になり、体のあちこちでホルモン異常をきたしてしまう病気です。
症状としては、脈が早くなり、指先がふるえ、落ち着きがなくなり、怒りっぽくなります。ひどく汗をかき、眼球が突出してきます。食欲は増進しますが、身体の基礎代謝は高まっているので体力の消耗が激しく、いくら食べても太りません。むしろ、やせてくることがあります。新陳代謝が病的に活発になりすぎる病気でもありますから、放っておくと心臓への負担が大きくなる怖い病気といえます。