糖尿病
糖尿病はかつてはぜいたく病とも呼ばれ、一部の人にしか縁のない特権的な病気とされてきました。しかし、これだけ国が豊かになり、暖衣飽食(だんいほうしょく)、美食や大食が当たり前の時代になると、糖尿病は増加の一途をたどり、今や“国民病”といっていいほどポピュラーな病気になってしまいました。
私たちの食生活や栄養水準は、昔とは比較にならないほど高まる一方、便利な生活に慣れて運動不足の状態になっています。美味しくて栄養価の高いものをたらふく食べて、あまり動かないのですから当然でしょう。食肉用の豚かブロイラーのごとしといった表現もオーバーではありません。
そんな体にインシュリン(膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島でつくられ、体中でエネルギーを燃やすガソリンに相当する物質)の過剰生産を余儀なくされると、やがて膵臓は衰え、ついにはインシュリンの生産が低下したり、まったくゼロになってしまうという状態が生じます。もちろん、糖分は未燃焼のまま体内にたまり、血液中の糖分(血糖)が高くなって尿中にも流れ出ます。つまり、糖尿となるわけです。