大腸ガン
さて、血便、下血というと、まぎらわしいのが痔です。
痔もまた、日本人に多い病気ですが、病気というより、一種の“災難”というか、痔主(じぬし)同士が互いに苦笑しながら、
「どうもお互い、厄介なやつを抱えこんでしまいましたなあ」
などと相憐れむ、ちょっと喜劇的な症状と受けとられているようです。
なるほど、重大な病気とはいえませんが、痔の症状は大腸ガンの初期症状とよく似ています。したがって、
「便に血が混じる。これは痔なんかじゃなくて大腸ガンかも……」
と悪いほうへ間違えるのならともかく、
「血便が続くが、また痔のやつだろう」
と軽く考え、大腸ガンのサインを見落としてしまうことにならないよう注意が必要です。
排便時の出血や血便などが痔と大腸ガンの共通症状ですが、見分けるには、その色や出血の仕方、痛みの有無に注意してください。
排便時や排便後に真っ赤な血がポタポタと落ちたり、勢いよくほとばしるのはいわゆるいぼ痔(痔核(じかく))であることが多く、排便時・後に激しい痛みを感じるのは切れ痔(烈肛(れっこう))であることが多いといえます。