日本では、以前は男女ともに胃がんが多かったのですが、近年では大腸がん、肺がん、女性では乳がんが増加傾向にあります。これは、生活習慣の変化によるもので
す。
かつての日本は、ミソ、しょうゆ、漬物や干物などによって塩分過多の食習慣が主流で、そのため胃がんが非常に多くみられました。しかし、冷凍・輸送技術が進歩したり、健康ブームの影響もあって、「減塩」という考え方が普及したおかげで、徐々に胃がんは減少してきました。
また、検査・診断、治療の技術が進歩したことも大きく影響しています。
ところが近年では食生活が欧米化して脂肪の摂取量が増加し、野菜や海藻類の摂取量が減少したため、大腸がんや乳がんが増加しています。
特に、急増しているのが肺がんです。中高年の男性に多くみられます。肺がんの原因第1位にあげられるタバコは、喫煙者だけでなく、副流煙の害もあることから、深刻な問題となっています。